スタッフ紹介Staff

山本 晋輔

山本 晋輔

山本 晋輔
経歴
1982年
生まれ
2006年
京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科 卒業
2008年
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
造形工学専攻(博士前期課程) 修了
2012年
立命館大学大学院先端総合学術研究科
先端総合学術専攻(一貫制博士課程) 修了
2012年
ゆう建築設計 入社
2017年
立命館大学衣笠総合研究機構客員研究員
 大学では、重度身体障害者の在宅生活を中心に研究に取り組んできました。
 修士課程では建築計画系の研究室に所属し、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の人の在宅生活移行支援と、その生活実態調査に取り組んでいました。ALSの身体は医療と福祉の狭間にあります。この方は、頼れる家族がおらず、施設でも受け入れ先がなかったため、病院を転々とされていました。地域生活を強く望んでおられたため、京都市内の町家を本人に合わせた住居として改修し、設計・施工を行ないました。この取り組みは評価されグッドデザイン賞を受賞しました。この方は現在もその町屋で暮らされています。
 博士課程では社会学に転向しました。建築的な視点をベースにしながら、もう少し視野を広げたいと思ったのです。重度の身体障害で医療的ケアも必要となると24時間つききりの介助が必要です。本来プライベートなはずの家という空間で、家族ではない他人と暮らさなければなりません。そこに特に問題意識を持っていました。このときにも別のALSの人に対して実際に支援活動をしながら研究に取り組んでいました。移行先の家探しからはじまり、引越し費用の借り入れなど、保証人や直筆の署名・押印をどうするかこまごましたことで苦労させられたことをよく覚えています。
 設計事務所では、施設を多く扱っています。施設という場所はその人たちにとって家になりうるのか。なりえないとしたら、その場所で家族ではない人とどう暮らすのがよいのか。そもそも家の捉え方は、時代によっても変わってきますし、聞く人にとっても三者三様です。
 しかし、はっきりしていることは、ひとりで生活することは難しく人の手を借りて/使って暮らさなければならない人たちがいることです。それはかならずどこかの場でなされます。その場のあり方は建築だけで答えが出るものでは決してないと考えています。仕事を通してさまざまな立場の方と出会い、考えを深めていければと思っております。

担当作品