作品紹介Works

障害者

ライフ・アシスト 新築工事

南側外観パース

児童の居場所から就労の場まで幅広い支援を提供する通所施設

ライフ・アシストは児童から成人、軽度の方から重度の方まで幅広い支援を提供する通所複合施設です。これまで児童に特化した知的障害を含む発達障害の方へ居宅介護等のサービスや児童発達支援を行ってきましたが、子供たちの成長に合わせてショートステイ、放課後等デイサービス、就労移行支援とサポート体制を拡大してきました。

利用者が働く玄関横に計画された喫茶

児童が将来働くことを思い描けるような環境づくり

就労継続支援B型の喫茶は1階の玄関横に計画し、喫茶で働く利用者の姿を通所に通う児童に見てもらうことで、自分も将来働くのだと思ってもらえるように計画しています。室内の就労継続支援B型、生活介護の作業場や厨房も玄関や廊下から働く利用者の姿を通所に通う児童に見てもらえるように計画しています。

大勢の利用者が訪れるために広く取った玄関

作業場で働く利用者が廊下から見える

重度対応型のショートステイ

ショートステイは主に一人暮らしの訓練の場として利用してもらいます。利用者の特性に合わせ重度の方とそれ以外の方のゾーンに分け、重度の方の居室はスタッフが泊まる仮眠室から直接見守りができるように計画しています。特に強度行動障害の方が利用する居室は壁や建具等の強度を高め壊されにくいようにし、手掛かりを減らすためエアコンも壁掛けでなく天井カセット方式のエアコンを採用しています。

食堂の向こうに仮眠室建具の切り窓が見える

見守りを重視したショートステイ

スタッフの人数が少なくても夜間の見守りがし易いように、仮眠室から軽度の方の居室も見守れるよう廊下側の建具に切り窓を設けています。廊下にはセンサー照明を設置し、夜間利用者が居室から廊下に出ると明かりが点くようにすることで、スタッフが利用者の行動に気づき易いようにし見守りを手助けします。

仮眠室建具の切り窓から食堂と軽度側の居室を見る

放課後等デイサービスの様々な工夫

精神的な不安定により自傷や他害行動を伴うパニックを起こした利用者が、落ち着きを取り戻すためのクールダウン室を設けています。

デイルームには、子供の様子をご父兄と一緒に観察できるように観察室や感覚統合の遊具を吊り下げるための吊り金物を設けています。

1階には、重度の利用者の積極的な余暇やリラックスのためにスヌーズレン室を設けています。

感覚統合の吊り金物を設置したデイルーム

建築主
有限会社 ライフ・アシスト
所在地
京都府京田辺市
用途
就労移行支援、就労継続支援B型、生活介護、放課後等デイサービス、短期入所
構造
木造
階数
地上2階
敷地面積
916.51㎡
建築面積
466.12㎡
延床面積
891.35㎡
竣工年月
令和2年3月
担当者
竹之内啓孝