設計コンセプトConcept
精神科
要介護化への対応を設計に織り込む可変の仕込み
精神科病棟では、入院期間が長期化するほど、同じ患者が同じ場所で生活を続ける時間が長くなります。その結果、入院時点では自立していても、加齢や身体機能の変化により、将来は介助が必要になる可能性を計画の中に織り込む必要があります。重要なのは、最初から介護施設の仕様に寄せることではなく、病棟の基本構成を崩さずに、将来の運用変更に対応できる準備をしておくことです。
ここでは、長期入院の患者が多く平均年齢も高い病院の事例として、将来的な要介護者増加を見据えた病棟計画の整理を紹介します。
現在は無理なく生活されている患者でも、10年後には身体が不自由になる可能性が高いという前提に立ち、各病棟に車いすトイレを設置し、廊下には全面に手摺を設けました。
さらに浴室については、将来介助が必要な患者が増えることを想定し、2階の浴室を「一般浴室2室」から「一般浴室2室+機械浴室」へ変更できるよう、壁の位置・出入口の位置・排水溝の位置などをあらかじめ工夫しています。
福祉施設のように最初から高齢者の居住を前提とするのではなく、同じ患者が同じ場所で生活を続けることが多い精神科病院において、将来の運用変化を建築側で受け止めるための可変対応といえます。
精神科病棟では、入院期間が長期化するほど、同じ患者が同じ場所で生活を続ける時間が長くなります。その結果、入院時点では自立していても、加齢や身体機能の変化により、将来は介助が必要になる可能性を計画の中に織り込む必要があります。重要なのは、最初から介護施設の仕様に寄せることではなく、病棟の基本構成を崩さずに、将来の運用変更に対応できる準備をしておくことです。
ここでは、長期入院の患者が多く平均年齢も高い病院の事例として、将来的な要介護者増加を見据えた病棟計画の整理を紹介します。
現在は無理なく生活されている患者でも、10年後には身体が不自由となる可能性が高いという前提に立ち、各病棟に車いすトイレを設置し、廊下には全面に手摺を設けました。
さらに浴室については、将来介助が必要な患者が増えることを想定し、2階の浴室を「一般浴室2室」から「一般浴室2室+機械浴室」へ変更できるよう、壁の位置・出入り口の位置・排水溝の位置などをあらかじめ工夫しています。福祉施設のように最初から高齢者の居住を前提とするのではなく、住宅のように同じ患者が同じ場所で生活を続けることが多い精神科病院において、運用の将来変化を建築側で受け止めるための可変対応と言えます。

