作品紹介Works
診療所
まつもと皮膚科クリニック annexis&siesta(増築)

左側:第1~3期工事 右側:第4期工事
設計の背景・概要
2013年に京都府福知山市に皮膚科クリニックを開設し、その後二度に渡る増改築を経て、2025年、第四期工事となる「annexis&siesta」増築工事をおこないました。増築棟は木造2階建とし、既存棟とは1階部分を通路でひと続きとしています。増築部分の外観は既存と同じ材料・デザインモチーフを使用し、ある種の一体性を帯びていますが、これまでとは異なる色を採用し別館として新たな息吹を吹き込むことにしました。 患者数・従業員数の増加に伴い、今回の計画では美容医療に特化した診察エリアの拡充とスタッフエリアの刷新を実現しています。
「annexis&siesta」
「annexis」と名付けた増築棟の1階部分には診察エリア(3診)に加え、管理エリアとして副院長室、ストックヤードを兼ねた洗濯場、スタッフ通用口を設けました。 2階には「siesta」と称した従業員の専用スペースを設けています。
診察エリア
24畳ほどの大きな空間をカーテンで3つの診察ブースと通路に分け将来の可変性に配慮しています。壁には耐久性・耐水性・耐摩耗性・意匠性に優れたメラミン化粧板を採用し、高級感のある仕上を施しました。 作業台は石と木の天然素材に既製品のステンレスシンクを組み合わせ、見た目の美しさと使いやすさを両立させています。

1階診察室

1階診察室

玄関ホール:壁紙には情熱と活力を象徴する赤を選択。ON/OFFの切替の場と位置付けている。

副院長室:コンパクトな空間ながら正面壁一面にマグネット式掲示スペース、背面収納を備えている。
siesta(従業員専用スペース)
「siesta」は「昼休憩」を指す言葉ですが、効果として集中力や業務効率の向上、ストレス軽減などが期待できるとされています。 外部の光や眺望を大きく取り込んだ明るく気持ちのよい空間の中には、これからのスタッフの様々な価値観やライフスタイル、家族構成、休憩のありかたに寄り添うよう「椅子に座ったり、足をのばしたり、団らんしたり、ひとりで過ごしたり」できる場所を散りばめました。部屋の一角にはカーテンで仕切る更衣スペースを設けています。 直下には診察エリアがあることから、床には遮音ボードや防振吊り木で構成した遮音床を採用し、木造で懸念される音の伝搬に配慮しています。

2階/siesta

2階/siesta

2階/パウダールーム
Turning Spot
siestaは転換の場としての側面も持ち合わせており、仕事と休憩時間の切り替えで心身共にリフレッシュするだけでなく、カーテンの分節によって空間を細かく仕切ったり大人数が集まる研修の場になったりと多様な場面を想定しています。 また、パウダールームには洗面台、照明付きの鏡、ヘアアイロンにも対応したコンセントを完備し、ON/OFFの切替の場となることを意図しています。
- 建築主
- 医療法人 翠光会
- 所在地
- 京都府福知山市
- 用途
- 診療所(一般皮膚科 形成外科 美容皮膚科)+個人住宅
- 構造
- 木造(増築部)
- 階数
- 地上2階(増築部)
- 敷地面積
- 1,242.76㎡
- 建築面積
- 73.82㎡(増築部)
- 延床面積
- 145.29㎡(増築部)
- 竣工年月
- 2025年11月
- 担当者
- 木下博人 , 小林宥見佳


