作品紹介Works

高齢者

特別養護老人ホーム YMBT

計画地は京都府の南端、石清水八幡宮で有名な八幡市のUR男山団地の中にあります。
この地域ではUR都市機構、八幡市、関西大学が協定を結び、「地域と共に元気な暮らしができる、住みたい、住み続けたい男山」を目標とする男山地域のまちづくりのための活動を行っています。 その活動の中でUR男山団地内に地域包括ケアの拠点を整備することとなりました。
計画の趣旨に賛同した地元の社会福祉法人である社会福祉法人若竹福祉会様が建設、運営する施設となります。
具体的には、1階には地域の方々が気軽に立ち寄り、利用する事ができるカフェや多目的ホールがあり、2階は京都府高齢者あんしんサポートハウス、3・4階に地域密着型の特別養護老人ホームが入ります。

1.コンパクトな建物
住棟が建ち並ぶ団地の中で何か建物を取り壊してこの施設のための敷地を確保したわけではありません。
計画敷地はもともと団地にお住いの方々の駐車場でした。
できるだけお住いの方々の駐車スペースを減らさないように計画を進める必要があったため、2階以上のフロアは中央の光庭を2つのユニットが挟む構成とし、できるだけコンパクトな平面になるように計画しました。

2.団地のスケールに合わせて
コンパクトな建物といっても団地内の住棟に比べれば大きなボリュームとなってしまいます。
4階建てのこの建物は40年前に建てられた5階建ての住棟と比べると高さはほぼ同じですし、平面的にも住棟に比べれば大きなものです。
団地の中に突如巨大な建物が表れるというのでは良くありませんし、地域に親しんでもらえる建物にはなりません。
外観上は外壁の色を既存の住棟のスケールに合わせて塗り分けることで大きな施設に見えないようにと考えています。

3.男山地域に住み続ける
施設に移ることで人間関係が途切れることがないように、男山地域に住む方がこの施設に移られたお友達を気軽に訪問できる場所づくりが大切ではないか、団地内にこのような施設があるというメリットはそこにあるのではないかと考えました。
地域に開かれたカフェ、多目的ホールが1階にはあります。また、各階のエレベーターホールには他の入居者に遠慮することなく談笑できるようなスペースを確保するなど、コンパクトなプランながらも交流のためのスペースを随所に確保しようと努めました。
UR男山団地はまち開きから40年以上たっており、団地内にはその間にすくすくと育った緑豊かな環境があります。
新緑の季節に団地内を散歩し、顔見知りの方とあいさつをかわす。そういった暮らしを続けることができればいいのではないでしょうか。

エントランス

エントランスホール

多目的室

ユニット玄関

共同生活室

夜景

建築主
社会福祉法人 若竹福祉会
所在地
京都府八幡市
用途
地域密着型特別養護老人ホーム 29床、
者あんしんサポートハウス 20床
構造
鉄骨造
階数
地上4階
敷地面積
3,700㎡
建築面積
900㎡
延床面積
2,700㎡
竣工年月
平成27年9月
担当者
加藤クリム , 亀田学