作品紹介Works

高齢者

特養ハピネスさんあい
デイサービス改修
リフォーム リニューアル 壁画 老人ホーム 特養


スタッフが書いたコンセプトボード

概要

大阪府 吹田市にある高齢者複合施設「ハピネスさんあい」の1階デイサービス改修・リフォーム工事です。法人様が施設を建築し事業を開始した2000年から16年が経過していました。劣化部分の改修に加え、デイサービスの集客力を高めるための魅力づくり「今後10年を見据えた改修」を目的としてリニューアルを行いました。

コンセプト

改修のキーワードとして法人様は「楽しい」「立つ、歩く」ということを掲げられました。簡単な言葉ですが、お客様の強い思いが込められています。一般的に高齢者施設は地域住民からあまり良いイメージを持たれず、利用者の中にも「出入りするところをご近所さんに見られたくない」という方がよくおられます。そのイメージから変えて、『あんな楽しそうな所に行ってていいなあ』と思われるデイを作りたい。利用者が楽しい気分で通い、立って歩いて楽しい体験をして、それが自然と身体機能の維持に繋がるデイを作りたい。これが今回改修の中心となったコンセプトです。

改修平面図

エントランス:すぐ左に喫茶が見える

さんさんカフェ:濃い木目で落ちついた色合いの内装

プラン構成

上図の下半分にあった元のデイサービス空間を増築・分節・再編成し、各種ユーティリティスペースを配置しました。喫茶、リハビリ室、男性サロン、女性サロン、シアタールームなど、中に入ってみたくなる楽しそうな空間を各所に作ることで、利用者がそれに魅かれてデイの中を「立って歩く」ことを意図しています。運用上は各室の利用は予約制となるため、利用者がトイレや浴室に行く際に諸室の前を通って興味を持ち、その後予約して利用して頂く、という流れになります。

また、特徴的なこととして、施設外の方も利用可能な喫茶を施設エントランス、デイ入口に面して配置しています。法人様は地域交流にも力を入れており、喫茶が地域住民、施設利用者、デイ利用者、スタッフの交流スペースとなることを意図しています。

ハッピーロード

ユーティリティスペースを繋げる30mの廊下にはマグネットキャラクターの飾りつけを設けました。 ①楽しい雰囲気づくり。②廊下での歩行訓練の誘導となる目印。③利用者やスタッフがアレンジできる可変性を持ち、レクリエーションにも使えるもの。これらの要望に応える装飾です。

マグネットで壁面に貼りついているため、簡単にキャラクターの配置換え、追加が可能で、誰でも好きに動かすことができます。実際に現場ではスタッフだけでなく利用者も好きにキャラクターの位置を変えて遊んでおり、時々スタッフが元図案の定位置に戻しています。普段から楽しく使っていると大変好評です。 絵柄のモチーフは「昔話」としました。誰もがそのキャラクターと、付随するストーリーに覚えがあり、「サルとカニがいるからこれはサルカニ合戦やろなあ…どんな話やった?」と、絵を見ながら会話が広がっていくことを狙っています。サロンには描いた昔話の絵本も揃えてあり、ストーリーが気になった利用者が本棚へ見に行くなど、絵から離れた所にまで行動が繋がっていくように考えてあります。

【イラスト製作:亀田  →  製作資料のページはこちら】

食堂 兼 機能訓練室 最多65人が利用できる大空間の食堂

上:廊下との間仕切りを兼ねる手荷物・衣類収納家具 優しい木目調で製作
下:水槽:どこからでも眼に入りやすい場所に製作

上:認知症デイ:可動間仕切りで一般デイと仕切る 一体的な使用も可能
下:マルチテーブル:コンロを組み込み高さ調整もできるテーブルを製作

立ち棒:水槽やシアターなど鑑賞をする場所には掴みやすい立ち棒を設置 鑑賞を立位保持の機能訓練に

上:リハビリ室:様々なリハビリ訓練が行える機器を設置
下:男性サロン:囲碁や将棋、読書を楽しむスペース

上:シアタールーム:上映のほかカラオケやレクにも利用
下:女性サロン:アロマやネイルなど保険外サービスを行う

職員休憩室

職員食堂・職員休憩室

今回の改修では、スタッフがより室の高いサービスが行えるように労働環境を改善したいと言う要望があり、リラックスできる広い職員用休憩室をバックヤードに整備しました。上階の特養を含む施設全体のスタッフで共有し、適宜食事や休憩、仮眠、勉強ができる設えとしています。マッサージチェアを6台配置し、資料を並べる本棚も製作物で作るなど、スタッフ専用の休憩室としては珍しいほど充実した設備を備えています。

建築主
社会福祉法人 燦愛会
所在地
大阪府吹田市
用途
デイサービス
構造
鉄筋コンクリート造
階数
地上3階(1階の改修)
竣工年月
平成28年7月
担当者
砂山憲一 , 相本正浩 , 亀田学