作品紹介Works
透析 / 診療所
名古屋プログレス 腎臓内科・透析 丸の内駅前クリニック

名古屋プログレス 腎臓内科・透析 丸の内駅前クリニックは透析専門医であるお客様が地元の名古屋に戻られて、独立開業された透析クリニックです。立地は名古屋のオフィス街の中心である丸の内で出店されています。
透析患者の方々の様々な選択肢を提供する為に通院透析だけではなく、腹膜透析や在宅家漬期透析にも対応されています。

扉を開けた状態の準個室の並び

扉を閉めた状態の準個室の並び
利用者に合わせた建築計画
オフィス街の中心という立地を活かして、働く世代の透析患者が気にされるプライバシー対策は全ベッドでできる限り、配慮した計画としています。
個人の空間で他の人の目線を気にせず、働く世代が仕事もしやすい準個室は全ベッド37床に対して、10床と割合を多く配置しています。
また大部屋透析室については、ガラス張り部分の寒さ対策と明るさ対策も兼ねて、背中合わせのベッドレイアウトにすることで、すべての透析患者が向かいあうことなく、他の患者を気にせず透析治療を受けることができるようにしています。

窓側を通路にして、ガラス張りの透析室でも快適に過ごせるベッド配置


ガラス張りにして閉鎖間の少ない感染対策個室
建築の視点から医療に関するコストも検討する
透析施設の設計では、医療機器の内容が建築計画にも影響します。なので建築計画や総事業費に関わる医療機器の内容については、こちらから提案して、お客様と一緒に検討を行うこともあります。
透析施設では透析液の排水や洗浄については下水道への放流について、条例などで法規制がされており、対策が必要になるので、コストが高くなる要因の一つです。
中和装置をなくすと変わるコストと建築計画
結果としては洗浄液を変えて、中和装置をなくした場合、イニシャルコストは約800 万円、ランニングコストでも約80 万円/年のメリットがありました。今回は総合的に判断して、洗浄方法を変えてもらい、中和装置を設置しない計画にしています。
中和装置をなくすことは建築計画にも大きく関わります。まずは面積の問題です。中和装置を置く場合約10㎡のスペースが必要となるので、その面積でベッド数を増やしたり、他の部屋を広くしています。
また1 フロアで透析施設を計画する場合、床下に中継槽を設置して、透析排水をポンプアップする必要があります。
中継槽だけでも30cm 以上あり、床を40cm 以上あげる必要があるので、天井高さには影響が大きいです。
中和装置をなくして、中継槽も必要ないので、床を低くして、天井の高い透析室にできています。

中和装置の中継槽の設置有無の違いによる断面図(左:中和装置を設置した場合/右:中和装置を設置しない場合)
- 所在地
- 愛知県名古屋市
- 用途
- 無床診療所(透析)
- 竣工年月
- 2026年3月
- 透析ベッド数
- 大部屋 :26床
- 準個室 :10床
- 感染対策個室: 1床
- 担当者
- 山崎慎二

