作品紹介Works

診療所

王子眼科クリニック 改修

元は1、2階が透析クリニック、3階が住宅の診療所併設住宅でしたが、昨年、透析クリニックが移転新築されたことにより、1、2階診療所部分を新たに眼科クリニック(2階はスタッフ用スペース)としてリニューアルする計画です。

眼科ドクターは白内障、網膜剥離の手術をご専門とされており、日帰り手術ができる手術室、術後休んでいただく為のリカバリー室、また診察室と明・暗の検査室を備えた計画となっています。

優しい雰囲気の眼科クリニックにしたいというドクターのご要望を受けて、待合と手術部門、リカバリースペースは落ち着いた柔らかい空間となるよう、淡いピンクを基調とし、診察や検査部門は明るく清潔感のある空間となるよう黄色をポイントカラーとした内装デザインとしました。建具の色と壁面色にメリハリをつけることで、眼科の患者様の視認性にも配慮しています。

また清浄度を配慮した手術室も備えており、内装を淡いピンク系とすることで、手術を受ける患者さんの緊張を和らげ、少しでもリラックスしていただける空間を目指しました。

既存改修であることから制約も多い中で、患者様はもちろん、スタッフの方にもやさしい空間となるよう、機能的かつ清潔感のある柔らかい印象のクリニックとなるようなデザインを心掛けました。

待合・受付
受付カウンターと来院時に患者さんに使っていただく為の手洗いスペース。ペーパーホルダーやゴミ箱を家具と一体化させることで 手洗い器周辺をすっきりとまとめた。カウンター右は散乱しがちな広告物をまとめて掲示できるマグネットボードとなっている。

検査室(明室)
床シート貼り分けのデザインは視力表からの50cm刻みの目盛を兼ねている。

リカバリー室
術後の患者様にリラックスしていただけるよう、優しい色合いの空間とした。

手術室
清浄度にも配慮し、淡いピンク色の内装とすることで、手術を受ける患者様の緊張感を少しでも 和らげるような雰囲気づくりを心掛けた。

建築主
医療法人社団 王子会
所在地
神戸市中央区
用途
診療所:眼科
構造
テナント改修
竣工年月
平成22年2月
担当者
河津孝治