作品紹介Works

病院 / 精神科

もみじヶ丘病院 増改築

1.建物構成・説明図

もみじヶ丘病院は京都府北部の中核的精神医療施設として、地域の医療機関、行政、患者さんの家族会等と密接な連携を図りながら、「心の病」のケアにまれています。
外来部門のメインを駅前クリニックとして整備され、病棟は療養病床と精神一般です。
比較的穏やかな病状の患者さんが多く、老人保健施設や精神科デイなどが一群として整備されています。
地域の事情にあった計画のなか、今回母体の病棟を増改築して、なお一層の施設環境整備を図られるところです。

2.敷地全体配置図

今回の増築・既存改築工事については、改築の訴求適用の範囲が課題でした。土木事務所との協議の上、直接増築棟を接続する既存の精神科療養病床棟が診断対象部分とされました。

3.療養病床棟

◆増改築の課題
今回の増築は医療環境の良好な療養病床を増 やすことを基本としています。同時に、老朽化しつつある本館と厨房のリニューアルを図るものです。
計画に先立って建築基準法の改正による、諸問題の解決が必要となりました。
ここでは、増築をして直接接続する病棟(隣接独立部分)が既存不適格でないか、そうであるなら耐震診断により改修の必要性を判断し、必要なら改修工事を行う必要があります。今回は、耐震診断による確認ができ療養病棟に増築棟を接続することになりました。
既存の本館は、直接接続する病棟とは構造的に切れていて、構造的な改修は必要ありませでしが、防火・シックハウス規定等は行政と協議の上進めました。

増築前

増築後

4.本館棟のリニューアル

■本館精神一般及び精神療養棟の改修
本館精神一般及び精神療養棟の改修は、まず隣接する精神療養棟を増築完成後患者様の一部を移転後に工期を分けてリニューアル工事を行いました。
病棟内部がリニューアルされ明るく気持ちのよい内装に変わっています。
また、老朽化していた水周りも一新されました。

建築主
医療法人 福知会
所在地
福知山市字堀小字大岩谷
用途
精神科、神経科、内科、放射線科、歯科
竣工年月
平成20年9月
担当者
近藤吉広