設計コンセプトConcept
透析
感染対応の建築プラン
1.動線計画
透析治療施設において、患者の動線はこれまでも検討課題の一つでした。
受付、更衣、透析治療へという患者の治療の流れはそれぞれの施設の考え方に沿って計画しますが、最近はそのような治療以外の動線を検討する項目が出てきています。
インフルエンザなどの感染症に罹患された方の動線の分離を考慮して、建替え計画を行った病院の事例をご紹介します。
多くの治療施設では、新型コロナ感染症に罹患された患者は、感染症指定医療機関で治療を受けてもらう方針ですが、新型コロナ感染症の方は、無症状の方がおられてかかっていることが本人も自覚がない場合がるあること、また検査を受けた方が、結果判明まで時間がかかり、その間の治療にどのように対応するかなどが問題となっています。
コロナ以外の感染症対応で個室を作る場合も多いのですが、これまではその感染対応室までの患者動線をシビアに分離していませんでした。しかし、今後は感染対応個室を作る場合は、個室に至る動線も分離することが求められてきます。
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2.感染対応
インフルエンザなどに罹患した患者用に、区切れる透析個室はすでに実現しています。
折り畳み戸でベッドを囲み、感染時は個室となり、通常時はオープンで使います。
この様な仕組みは感染症対応に有効です。
![](https://www.eusekkei.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/767_yokota_booth-8-1.jpg)
感染症対応ベッド(3 床) 折り畳み戸オープン時
![](https://www.eusekkei.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/767_yokota_booth-3-1-e1643098065848.jpg)
感染時 個室として使用