作品紹介Works

障害者

社会福祉法人 北毛清流会 障害者生活支援センター はーもにー

在宅で暮らす障害者のサポート事業所

「支援を必要とする人たちの幸せを実現する」を法人の基本理念とし、「利用者の笑顔と家族に安心を提供できる事業所」を実現する障害者生活支援センターとなります。生活介護事業(20名)にショートステイ(6名)を併設する事業所の新築計画です。 在宅障害者を絶え間なく支援するために、「様々な特性を持つ利用者に対応できる事業所」「知的障害者の在宅生活を長く継続するための事業所」「在宅障害者の入浴サービスを提供できる事業所」を目指して計画を進めました。 そして、共生型事業所として高齢の親(介護保険を利用)と障害の子が一緒に通所することも可能としています。 また、国が進めている「地域生活支援拠点等」の、沼田地域でのセンター的機能も担います。

日中と夜間の利用時間の違いを活かした一体的な計画

1階は、生活介護事業とショートステイの両方の事業所を計画しています。玄関や事務室・厨房は両事業の共用となりますが、利用時間帯の違いを活用し、建物の中心のスペースを、日中の生活介護の作業室と、夕刻以降のショートステイの食堂・リビングとで使い分ける計画です。日中は生活介護事業での活動が中心となり、作業に取り組むグループと余暇中心のグループ2つの活動スペースで構成されます。重度利用者への入浴サービスも想定し、介護浴室や個別浴室を備えています。2つの脱衣室は介助者が連携をとりやすいよう、行き来ができるようになっています。 生活介護事業の訓練・作業室の一角は、建具を開閉することで区切ることができます。生活介護事業の終了後から夜間は、この部分をショートステイ用の食堂・リビングとします。さらに、夕食後は、ショートステイエリアと居室エリアも建具で区分けできるようにしています。

1階平面図 生活介護事業所エリア

様々な障害特性に対応するショートステイ

ショートステイのエリアの居室配置は、支援員室から居室の入口がわかるようにしています。精神障害や強度行動障害の方の利用も想定し、他からの刺激を軽減する配慮や、壊れにくさを考慮した建築的工夫を行っています。とくに居室1は、専用のトイレと、居室入口に前室を設けており、音や他の利用者との接触に配慮が必要な方の利用を考えています。

1階平面図 ショートステイエリア

避難スペースをもつ事業所

建物の2階には、災害時に避難スペースとなる多目的スペースとしています。この部分は、社会福祉施設等施設整備費の国庫補助金の交付を受けて整備しています。災害時には利用者だけでなく、家族も一緒に避難できる計画となっており、備蓄倉庫も備えています。 通常時は、感覚統合療育のための多目的スペースとして活用します。天井には吊遊具をかけられる金物を設置しています。

2階 多目的スペース(通常時)

災害時には避難場所となる多目的スペース

地域のシンボルとなるような障害者事業所に

外観デザインに特徴を持たせることで、この事業所が地域の方々にとって心にとまり、親しみをもって受け入れらるような事業所となることを目指しています。

道路沿いに連続する窓と2階を包み込みような屋根

建築主
社会福祉法人 北毛清流会
所在地
群馬県沼田市
用途
生活介護事業所・ショートステイ
構造
鉄骨造
階数
地上2階
敷地面積
1153㎡
建築面積
595㎡
延床面積
1017㎡
竣工年月
2020年6月(予定)
担当者
河津孝治 , 矢木智之