作品紹介Works

診療所 / 透析

大雄山セントラルクリニック

プライバシー確保と緊急時のストレッチャー横付けを両立させるパーティション計画

大雄山駅前の商業施設内の医療モールにある透析クリニックです。
計画当初は従来の大部屋案で検討を始めましたが、10年 20年先でも継続して患者に選ばれる施設を目指すためにプライバシー重視をコンセプトとし、準個室の透析室を計画しました。
準個室はパーティションと扉で区切られており、感染対策として個室を1室設けています。

写真1:透析室内の通路を見通す

写真2:準個室内部の様子

(写真1)
準個室間の通路はストレッチャーでの緊急搬送時に支障のない
幅を確保しました。

(写真2)
扉を閉めて準個室内で更衣を行う方針とし、施設内に更衣室は
設けていません。

1 使用形態に応じて建具を開閉

治療時は扉を部分的に開け放した状態で運用し、開口幅は1.5mの有効を確保しています。
準個室内で更衣を行う際は、扉を閉め切ることでプライバシーを確保します。

2 監視とプライバシー

パーティションと扉の高さは、スタッフの監視のしやすさと更衣室として使用する際の目隠しの機能に配慮して決定しました。

監視のしやすさ  :通路側は壁の高さを1.6mとし、巡回中のスタッフが通路から患者の様態を確認できることを検証しました。
プライバシーへの配慮:患者が隣り合う壁の高さは1.8mとし、パーティション上部に半透明パネルを追加して通路側の壁より20cm
           高くしました。
パトランプの視認性 :透析監視装置のパトランプを通常より高くし、通路を巡回するスタッフからの視認性を高めました。

3 緊急搬送を考慮し、ストレッチャーの横付けを可能に

建具は、引戸と開戸によって構成されており、開戸を2段階で開くことで、必要に応じて扉の有効幅を選択できます。
患者の緊急搬送時には、2段階目の開戸を開くことで、ベッドにストレッチャーを横付けするのに必要な2mの開口幅を確保することが  できます。

河津孝治

建築主
医療法人 桃一会
所在地
神奈川県南足柄市
用途
診療所(無床)
工事種別
テナント改修工事
担当者
河津孝治 , 矢木智之