作品紹介Works

高齢者

白川明星園特別養護老人ホーム 6階改修

従来型特養でユニット共同生活室、個室及び個室的しつらえの4人室を整備する改修を行いました。改修により入居者の方々だけでなく、スタッフの皆さんにも様々なプラス効果が出ています。

ユニットケアから個別ケアへの流れの中で、従来型の特養を改修して、どこまでよりよいケアを追求できるかという宇治明星園の皆様の挑戦に参加させていただきました。

<改修前・改修後の比較>

改修前:食堂

広々とした空間である。典型的な従来型特養の共用空間。











改修後: 食堂から個室へ

有効に使われていなかった食堂部分の一部を個室に改修。既存にあった食堂上部のハイサイドライトが、個室出入り口壁面を照らし、明るい雰囲気が得られました。
個室には出入り口手前から、床材に畳調シートを使用し、靴を脱ぐ和室風のしつらえとしました。くつろげるプライベート空間は園内でも一番人気です。
広かった食堂をあえて小さくし、住宅のスケールにて再構成しました。

改修後食堂

改修後個室

改修後共同生活室

<改修前・改修後の比較>

改修前: 4人室

改修前: 4人室

造り付け家具とカーテンで仕切られるベッドではプライバシーは確保されず、病院の病室のようでした。











改修後:個室的しつらえの4人室

既存間仕切り家具を移設再利用しながら、間仕切り壁と障子により、個室風しつらえに改修。「わたしの部屋見に来て!」と楽しそうに話された入居者さんの言葉が、設計監理担当にとって何よりのはげみになりました。

<改修前・改修後の比較>

改修前: 個室

改修後:共同生活室

各ユニットでの個性を出したインテリアづくり は、スタッフのみなさんが勤務終了後家具店や家電量販店を東奔西走されて仕上げられました。
住宅のスケールで作られたキッチン、ダイニング、リビングは入居者の方々の落ち着ける居場所を生み出しています。

建築主
社会福祉法人 宇治明星園
所在地
京都府宇治市
用途
特別養護老人ホーム(改修)
竣工年月
2007年3月