設計コンセプトConcept

高齢者

特養の見守りとユニットプラン

ユニット型の特別養護老人ホームの計画において、介護における「見守り」はユニットの形に大きく影響する要素となります。 介護職員が見守りやすいプランにしたいというご要望がよく聞かれますが、いち早く入居者の方の異変に気づくため、視線が通りやすいことや、物音(異音)が聞き取りやすいことが求められます。
特に夜勤体制において、2ユニットに少なくとも1名の職員が配置されることから、2ユニット1グループになるプランを提案し、より見守り体制がとりやすい形を追求してきました。
2ユニットをどのようにつなげるかは、事業主様や職員の方々の重視するポイントによって変わってくるところです。キッチンでつなげる、浴室などの水廻りでつなげる、スタッフルームでつなげる・・・など、ゆう建築設計では、そのつなげ方に着目し、様々なパターンをご紹介してきました。

2ユニット1グループの形は、職員動線にも大きく影響し、職員の負担軽減にもつながります。特に今後は新規介護支援ツールの活用が期待されるなど、プランニングにおいても、重要なポイントになってくると考えています。ゆう建築設計では、ハード(建物)とともにソフト(運営)の検証に取り組む姿勢を大切にしています。