作品紹介Works

診療所

目加田眼科

目加田眼科は、滋賀県彦根市後三条町に平成21年6月に竣工し開院されました。
目加田先生は、緑内障や白内障疾患のエキスパートで、合衆国の白内障手術学会で受賞をされています。これまでの大学病院での抱負な経験を生かして、地元クリニックを開業し、日帰り手術をされる眼科クリニックとしての活躍が期待されています。
木造2階建ての建物は、駐車場の少し奥まった位置にあります。医院に来られる患者さんを深い庇が招き入れるようです。中二階には二つの丸窓があり、印象的な外観となっています。患者さんは、目隠しと風除けの役割がある格子の奥に回って入ります。コンタクトレンズ部門の入り口と並んで医院の玄関があります。

2階まで吹き抜けの待合室の天井。

受付右の飾り棚右側が検査室入り口。

眼科クリニックの手術室として、クリーン度の確保とともに、コスト抑制が課題でした。ここでは、高性能クリーンエアコンでの設計案を目加田先生、施工業者とともに検討を重ね、最終的には高いクリーン度(竣工時の計測でクラス400未満)を達成することができました。

計画当初は、クリーンエアコン2台を手術室と準備室に設置し、クラス100,000を目指す設計でしたが、医療的な要請から1000を目指しての変更設計となりました。この場合以下の課題があり解決が必要でした。
・クリーンエアコンの性能と経済性
・手術室、準備室の陽圧確保
・エアコン非稼動時の汚染空気逆流
・24時間換気時のクリーン度問題
・メンテナンスのコスト抑制
・停電時の汚染空気逆流
・気流の考え方

以上の課題を解決し、しかもイニシャル・ランニングコストとも抑えたシステムでクリーン度クラス400以下(竣工検査時・測定員1人のみ)を達成できました。

あとがき

白内障・緑内障などの手術をされる眼科からの設計依頼が続いています。
優れた医師の技術と技術革新が繰り返されている手術機器の進歩により、びっくりするほどの短時間の手術が可能となっています。
しかし、設計の配慮不足から排気管より汚染空気が逆流し事故につながった例があると先生からお聞きしました。注意深く設計・監理を進めなければと気持ちを新たにしています。  

所在地
滋賀県彦根市
用途
診療所:眼科
構造
木造
階数
地上2階
担当者
衛藤照夫 , 玉井英登