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診療所 / 透析

東葛クリニックみらい

千葉県の駅前の既存の店舗・映画館が入っていたビル全体を、透析クリニックに改修する計画です。透析室は、患者1人1人のプライバシーの確保を大きなコンセプトの柱とした、全室個室・準個室の透析クリニックです。約940坪のフロア面積に加え、高い天井の空間を透析クリニックとして、いかに快適な計画とするかが課題となりました。

■個室、準個室の透析室

本計画では、全ベッドを個室、準個室とし、患者様の更衣は、すべての個室・準個室で行うため、すべてに引き扉を設けています。そのため、通院透析に必要な、大きな患者更衣室スペースをなくしています。
今までの透析室は、大部屋を主として、できるだけベッド数を多くとるための計画がほとんどでしたが、常に知らない患者様同士が隣り合ったベッドでの治療を余儀なくされている状態でした。これからの透析室計画のコンセプトとして、飛行機のビジネスクラスがより個室感覚を重要視しているように、透析室も患者1人1人のプライバシーの確保を大きなコンセプトの柱とした、全室個室・準個室70床の計画です。準個室もできる限り個室感覚が必要なことから、パーティションの高さについて、施主と検討に検討を重ねました。工事スタート時には、実物大のモデルを作成し、実際の見え方、使われ方を検討しました。

3階:透析室 準個室が並ぶ。ブースごとのゾーン分を示すサイン計画。

4階:透析室 5mの天井高さがある大空間の準個室。

天井が高くても、暖房効果+超低風速のゆう設計空調を採用。

3階透析室個室(ベッド)内部 アーム式テレビ、間接照明(ブラケット)。 自然光の入る明るい個室です。

4階透析室ブース内部 32インチ液晶テレビ、間接照明(ブラケット)、アーム式処置灯。 TVは専用ヘッドフォンで好きな音量で楽しみながら治療可能。

工事中に、透析ブースの高さや広さを検討するため実物大の模型を作り、

病院スタッフとともに検討を重ねながら進めていきました。

■全体構成

○約900坪のフロア面積の構成
6F:ホール、多目的室(市民へのセミナーなどが開催される)
5F:スタッフ管理部門
4F:透析室:35床(高い天井空間の透析室)
3F:透析室:35床
2F:外来・検査、透析ラウンジ
1F:エントランス、送迎待合、駐車場
○透析廃液の熱再利用システムの採用
関東で第1号となる、透析廃液の熱再利用システムの導入により、建物全体の省エネを考慮した設備計画を採用しています。
※以前まで、体温まで昇温した透析液の排水を無駄に捨てていた廃液熱を再利用するシステム。

1階エントランスホール

2階透析ラウンジ

2階一般外来診察(9月頃オープン予定)

6階ホール

2階リカバリールーム

所在地
千葉県松戸市
用途
透析診療所
構造
鉄骨鉄筋コンクリート
階数
地上6階
敷地面積
1,089.69㎡
延床面積
3,909.48㎡(改修範囲3,106㎡)
竣工年月
平成26年5月
担当者
河津孝治