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知的障害 / セミナー

セミナー「知的障害者の住まいを考える」(東京・大阪)

開催日:2016/10/15(土)

ゆう建築設計は1 0 月1 日( 土)、1 5 日( 土) の二日間大阪と東京にて、『知的障害者のすまいを考える』セミナーを開催致しました。 今回のセミナーは「建築と支援の関係」をテーマとしており、私たちがこの八年間、「建築も支援の一部」と考えて取り組んできた様々な建築的工夫を、実際に試作したサンプルと共に展示し、ご紹介しました。 本セミナーは全体で6 5 法人1 0 9 名の方にご参加頂き、大盛況のうちに終えることができました。ご来場いただきました皆様、貴重な時間を有難うございました。 下記に、当日配布したスライド資料も掲載しておりますのでぜひご覧いただき、より詳しくお聞きしたい点などございましたらお気軽にお問合せ下さい。

 

セミナー当日挨拶文

本日は「知的障害者のすまいを考える」セミナーにご出席いただきありがとうございます。
私は、このようなセミナーを開催したいと随分前から思っていました。

8年前、福知山学園からトイレ改修をしてほしいという突然のお電話をいただいたことが、私たちが知的障害の方の建築にかかわるスタートでした。知的障害について何も知らないなかで、失便ということを知り、それへ対応できる適切な商品がなく、手作りで実験をしながら制作しました。

その後、知的障害の方の建築を検討設計していったのですが、この建築はそれまで取り組んできた医療や福祉の建築よりも各段に難しいものでした。

まず利用される方一人一人の状況が違うことです。10人、20人と集まり住む住まいを一人一人に合わせて作ることは建築としては難しく、一人一人が違うことへどのように対応すればよいのか悩みました。もう一つは支援と建築のかかわりが非常に大きいことです。支援方法は様々だし、支援を受ける方も様々な中で、その一人一人違う支援方法をサポートできる建築がつくれるのだろうか。

私は考えることと同じ程度に、考えたことを伝えることが大事だと思っています。そうすることによって、支援に関わる方に広く建築の持つ力や可能性に気付いていただき、そこから皆様の支援方法にあった建築が日本のあちこちで展開されていくことを期待しています。そのために、このようなセミナーを開催したかったのです。

今回のセミナーでは建築と支援の関係をお話ししますが、建築の選択はコストと大きく関わっています。建築と支援の関係も建築のコストなしでは語れません。今回はコストについては踏み込んで説明していませんが、今後新たな機会を設けてコストを考慮した建築と支援を説明する機会を設けたいと思います。

本日のセミナーが皆様の支援と建築を考える契機になり、少しでもお役に立つことになればこれほどうれしいことはありません。

 

セミナー配布資料