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知的障害の方の住まい第2回 内装材 床材 ②

 

  私たちが考え採用した床材

 

砂山憲一

  

1塩ビ系床材

 

多くの住まいや施設に採用しています。この床材の技術進歩と使用する箇所へ合わせた商品開発は目を見張るものがあります。

 

東リ株式会社の医療福祉向けのカタログで現状を紹介します。私はこの10年様々な建築製品メーカーに医療と福祉で建築に求めるものは違うので、医療福祉とひとくくりのカタログはやめるよう伝えてきました。高齢者施設は基本住まいであり、建物に求めるものは病院などの医療施設と違うからです。東リのカタログはこのような内装材メーカーとしては初めて、カタログ内の推奨床材を医療施設と高齢者施設で分けています。

 

カタログでは福祉施設の諸室に必要な機能として下記の項目が挙げられています。

 

「意匠性」「耐摩耗性」「耐動荷重性」「抗菌性」「耐薬品性」「防汚性」「防滑性」「衝撃吸収性」「接触温熱性」「発音低減性」「電気特性」

 

これらの技術基準で知的障害者の住まいに関係すると思われる項目はいくつかあります。

 

・意匠性

 

塩ビ系床材はビニール系床材以外に見える工夫が様々になされ、見た目には木材、石、畳などと見分けのつかないものも出ています。本物素材を使うこだわりがなければ、塩ビ系床材でほぼどのような雰囲気の空間も作れるようになりました。

 

・防滑性

 

水を床にまくなどの行動がありますから、滑らない材料が望ましい個所があります。塩ビ系床材は防滑性に関しては木床と同程度で、タイルカーペットより劣ります。洗面所や居室などで手洗いのある所は、水を撒く行為が行われるときもありますから、防滑性のチェックが必要です。

 

トイレ用塩ビ床材が発売されています。各メーカーとも消臭機能と防滑機能を兼ね備えた製品を開発していますから、必要箇所にはこのような製品を使います。

 

・接触温熱性

 

直接床に座り込む利用者もいますので、この接触温熱性は知的障害者の住まいを選ぶ場合の判断要素となります。塩ビ系床材は畳、コルクタイル、木床に比べて大きく劣ります。そのため塩ビ系床材の下に発泡層を引くと改善されます。

 

・防水性

 

最近の住まいや施設のトイレはほぼ床は乾式工法となっています。床材としては塩ビ系床材を使用するのですが、特に失便対策で水洗いする部屋には防水性が要求されます。この防水性と防滑性を兼ね備えた塩ビ系製品もありますので、必要な部屋にはこのような機能の製品を選択します。

  

・特殊製品

 

塩ビ系床材は部屋の用途に合わせて開発が進んでいます。

 

●浴室用床材

 

浴室は一般的にタイルを使用しますが、浴室専用の塩ビ系床材もありますので、最近は知的種外施設でも使用することが増えています。この製品の持っている機能です。

 

「防滑性」素足で触れてもヒヤッとしない「接触温熱性」クッション性のある発泡しーとで転倒時の衝撃を和らげる「衝撃吸収性」シート表面に水玉ができにくく表面の乾燥を早める「水はけ性」清掃時に使用するカビ除去剤やパイプ洗浄剤にも変色しない「清掃性」

 この製品はこれから多くの建物で使用されると思います。

 

 

●トイレ用床材

 

トイレ用塩ビ系床材も専用製品が発売され、私どもの設計ではトイレではほぼ100%この製品を使用しています。

 

特に「消臭機能」尿による変色を防ぐ「耐尿汚染性」トイレ用洗剤による変色を防ぐ「耐薬品性」の良いものを使用します。

 

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