設計コンセプトConcept

病院

健診施設 - 受信者のための施設環境創り ー

エルクセミナー 「受診者のための施設環境創り」

平成23年2月19日に、株式会社エルクコーポレーション主催のエルクセミナーにおいて、「受診者のための施設環境創り」という演題で講演を致しました。
セミナーの概要をまとめましたので、ご一読頂き、皆様の施設計画の一助となれば幸いです。

多くの設計を進めていく中で、医療サービスと言ったソフト面だけではなく、建築の持つ力、つまりハード面への理解が、施設関係者の方へ広まってきたように感じています。受診者の状況を勘案した施設環境を創り、受診者の受け入れ体制を整えることで、受診者の満足度が向上します。
当然ながら、医療施設としての機能を全て満たす必要があります。その上で施設特有の解決策を提示し、設計を進めなければいけません。施設特有の解決策があってこそ、施設の考えを具体的に受診者に対して提示した、受診者のための施設環境であると考えています。
「受診者のための施設環境創り」という演題にした理由は、下記の4つのご質問を多く聞くからです。

1. 受診者のために今の施設に対して何かしたいが、どうすればいいのか分からない  
2. 施設に対しての不満を解消したい 
3. リニューアルや、新しく施設を作りたいが、何をポイントにすればよいか分からない 
4. 他の施設と差別化を図りたい  

このような内容は、多かれ少なかれ皆様もお感じになっているのではないでしょうか。
そこで本日の講演内容は、 受診者のための施設環境を創るための設計の主軸となる1つの重要な言葉と、それを建築的に具現するためにおさえる5つの項目を挙げます。次に、施設のご要望を具現するために、私が設計をする際に大切にしている7つの項目を挙げます。
主軸となる重要な言葉とは「ゆとり」です。 それは、空間的な広さを意味する「ゆとり」がありますし、受診者が気持ちよく健診を受けることができるサービスも「ゆとり」の1つと考えています。決して、贅沢をするという意味ではありません。
 次に、この「ゆとり」を建築的に具現するためにおさえる5つの項目をあげていきます。

1. 受診者をもてなす空間 
2. ゆったりとできる待合  
3. 暖かみのある通過動線 
4. 清潔感を高めた診療空間 
5. 女性科エリアの安心感 
の5つです。

しかし、ゆとりを実現するためには、施設概念を明確にする必要があります。施設概念を明確にするということは、施設の考えを受診者に対して提示することであり、この考えをもとに設計主旨が決定していきます。これは、施設の方向性を決める一番大切な考えとなります。
ここまでの考えで施設が目指す方向性がある程度まとまりますので、次に、施設のご要望を実現するために、私が設計をする際に大切にしている項目と合わせ、具体的なイメージを創り上げます。

1. 受診者と職員の動線効率が良い諸室の配置計画  
2. 受診者のための快適性や満足度の向上を図るための工夫 
3. 更衣室の考え方  
4. 女性のための安心感  
5. 仕上げ、色、家具等  
6. 人間ドッグ健診施設機能評価基準を満たす施設とするか 
7. 省エネルギー、環境への配慮  
の7つです。

このように、受診者のための施設環境を創るには、ゆとりを生み出す5つの項目をおさえる必要があります。それに加えて、施設の方向付けをするために、施設概念を明確にしていきます。そして、それらを実現するために7つの項目を検討することが必要だと考えています。

より具体的な内容をお聞きになりたい方はお問い合わせ下さい。

東京支店 設計室 室長 田淵 幸嗣