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高齢者

介助を考慮したユニットバス比較

  • 2007/12/10
  • 高齢者

高齢者の住まい講座3回  砂山憲一

介助を考慮したユニットバス比較

体の不自由な方が介護を受けながら入浴するためには、一般のユニットバスでは十分ではありません。介助のしやすさを考慮したユニットバスが発売されています。
ただし、すべてのメーカーが発売しているのではなく、私の知っている範囲では、ナショナルとセキスイです。TOTOやINXは作っていません。
今回は、介助を考慮にいれて開発されたユニットバスの比較をします。

ナショナルはアクアハートシリーズという名称で介護施設向けの製品を出しています。
http://www.net-kaigo.com/shisetsu/aquaheartnxk/index.html

2種類の製品があり、3方向介助できるものと、2方向介助できるものに分かれています。

3方向介助ができる2020タイプ
ファイル 19-1.jpg

2方向介助のできる1620タイプ
ファイル 19-2.jpg

セキスイは特徴があり、浴槽自体が左右に動き、介助の方法の可能性を広げています。
http://www.kaigoshien.com/facilities/bath/index.html

浴槽が動くタイプは、洗い場の広さによって、2種類あり、2m×2m40cmと2m×2mです。また洗い場の動かない2方向介助のタイプもあります。

浴槽の動く2020タイプ
ファイル 19-3.gif

2方向介助。1618Ⅱ型。このタイプの浴槽は2020タイプのように動きませんが、浴槽を左右反転することができます。例えば老人用マンションに使用した場合、入居された方の麻痺の状況によって、左右反転して取り付けしなおすことが可能です。この発想は、これからの多様な老人用の住まいにとって、有効な方法だと思います。
ファイル 19-4.gif

それぞれの仕様を簡単にまとめます。

ファイル 19-5.jpg

この表はそれぞれの会社のホームページやカタログを参照しました。数字の抜けているところは、読み取れなかったところです。

またそれぞれ定価がホームページに掲載されています。
ナショナルは
http://www.net-kaigo.com/shisetsu/aquaheartnxk/02.html

セキスイは
http://www.kaigoshien.com/doc/price.html

ナショナルの2020タイプは約246万円。但し暖房乾燥機、物干しレバー、移乗台、腰掛ボードが含まれています。
(余談、この定価が掲載されたページの写真は2020タイプですが、製品記号は1620タイプとなっているのは間違いではないでしょうか。)
セキスイの2020タイプは約約191万円。但し、ナショナルで含まれているものはほぼオプションの前提です。
両者の価格の正確な比較はこれから行います。価格のポイントは、浴槽が動けば当然価格は高くなりますから、要求される機能とコストを勘案する作業が出てきます。

両社のユニットバスの比較をしますと、違うのは浴槽の深さです。ナショナルは480㍉、セキスイは450㍉と3センチの違いがあります。ちなみにセキスイの一般ユニットバスの深さは、BSAⅡ1216(482ミリ)、BSAⅡ-Q1014(503ミリ)、NBPⅡ-Q1216(460ミリ)となっています。セキスイのほうが浴槽深さを抑えています。なぜそうしたかは、セキスイの方に聞いてみます。

また介護のスペースは両社とも40センチをとっています。

扉の開口寸法が違いますが、シャワーキャリーを操作するには、どちらでも可能ではないでしょうか。

これから検討していいかなければいけないのは、このような介助を考量したユニットバスと、より廉価なユニットバスをどのように使い分けていくかです。これから増えていく様々な高齢者の住まいに対応する、ユニットバスはどのようにすればよいか、作る側、使う側双方からの積極的な発言が待たれます。