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第10回高齢者住まい講座 「可変」対応の浴室

  • 2008/08/03
  • 高齢者

第10回 高齢者住まい講座   砂山憲一

可変対応浴室の可能性

7月10日に「医療法人向けの高齢者住まい講座」を大阪で開催しました。
100人近いかたが参加され、好評でした。このセミナーでは、共同住宅の形式を取る高齢者の住まいは、建築も介護方式も「可変」であることが大切であると説明しています。
高齢者の住まいは、体の不自由な方、又は不自由ななっていく方を対象としています。
これまでは、体の不自由な度合いに対しては、ある程度対応しようという動きはありましたが、不自由さが変化していくことに、どのように対応してよいか、適切な提案はほとんどされていません。
この体の不自由さの変化には、建築だけでは対応できず、介護の仕方と、それをカバーするコストが一体に検討され、はじめて使えるシステムになると考えています。

介護、建築の「可変システム」は10月3日の東京セミナーで再度グレードアップした内容を披露しますが、ここでは浴室の可変について、大阪講演で使用した資料を基に説明します。(資料は拡大してご覧ください。)

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介護度の変化は、個別の方の介護度の変化と、入居者全体の介護度割合の変化の二通りを考えなければいけません。今回の提案では、各居室には浴室を設けていません。ワンフロアー2ユニット、1システムとして、約30人を1グループとして、浴室の提案をしています。

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高齢者の住まいは、コストが重要です。そのために、不自由な体の方を対象としているからと特注品を選択するのではなく、大量に作れれている市販品から使えるものを選んでいます。

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ここで採用しているのは浴槽のみを交換できるシステムです。リースを利用することによって、イニシャルコストも抑えられますし、必要な機能の浴槽に取り替えることが実現しやすくなっています。

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このプランでは、30人のユニットに対して、入浴設備を設けていますが、現在検討しているのは、各居室にユニットバスを設置する方法です。
可変を可能とするには、浴槽が取り変え可能なユニットバスを、現状の2000×2000より小さな、1600×1600で実現しなければいけません。
もしこの大きさで、パンジーなどへの浴槽の入れ替えが可能となれば、各居室へ可変浴室を実現することができます。
またこの浴槽が、介護の手間を下げることになれば、より採用する辞令も増えてくるはずです。