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【構造見学会開催】全国初 二時間耐火の純木造建築

  • 2015/08/27
  • その他

【構造見学会開催】全国初 二時間耐火の純木造建築

 

清水大輔

 

来たる10月4日、日曜日限定で全国初 二時間耐火純木造建築
の構造見学会を開催致します。

↓構造見学会申込みページ
http://www.kes.ne.jp/NewsAndTopics/news150818_01.html

 
二時間耐火という全国初の技術の他、見所はいくつもあるのですが、
構造見学会では特に1,2階の骨太なラーメン構造と、3,4階の
軸組工法の構造形式の違いによる対比が大きな見所になります。

 

架構イメージ図(国交省木造建築技術先導事業応募時)

 

木造では事例の少ないラーメン構造の柱、梁接合部の様子や、完成
してしまうと隠れてしまう柱と基礎の接合部、ブレースを間近に見
ることのできる唯一の機会となりますので、是非ご参加下さい。
(当日私も会場に立ちますのでお気軽にお声掛け下さい)

 

構造見学会に興味を持って頂いた方に、少しだけ建物のご紹介をさ
せて頂きます。

 

(完成予想パース)

 

今回、二時間耐火という全国初の技術が使われていることの他に、
京都の町中に建つということで、京都市の景観条例に適合すること
は当然のことながら、そこから一歩進めて木造で4階建てという、
京町家にはない規模でどのようにデザインをまとめるかということ
がもう一つの大きなテーマでした。

 

一番大きな特徴は、2階中央に水平に広がっている木製ルーバー
です。複雑な形に見えますが、実は一連の数式にパラメータを与
えることで無限に近いパターンを検討できるパラメトリックデザ
インという手法で形状、寸法を決定しています。京町家にある要
素を取り入れつつ、現在の技術によって初めて可能となる形を提
案している点がポイントです。

 

(パラメトリックデザインによる検討)

 

しかも、相手が無垢の木材でしかも外部に面する為に、耐候性、
防火性については塗料の相性試験、暴露試験、ルーバーの組み方、
強度については現寸プロトタイプ製作による検証、建物本体に取
り付けた時の耐震性については机上検討を行い、漸く実現への目
途をつけることができました。

 

(原寸プロトタイプ 京都産杉柾目材を使用)

 

木製ルーバーを含めた完成形がご覧になられたい方は来年三月に
竣工見学会も開催致しますので是非お越し下さい。
(本ホームページ上でお知らせ致します)

 

耐火の木造について聞きたい、実際に計画してみたいという方
は、どうぞご相談下さい。

 

短期間での計画には向きませんが、色々な方策を探りながらご
相談させて頂きます。

 

因みに、京都木材会館はコンペから数えるとここまでで二年と
八ヶ月の歳月が流れました。

 

この間、工法・コストの検討から始まり、大きな方針が決まって
からも様々な条件を検討し、まとめ上げて国土交通省の木造建築
技術先導事業に採択されて着工に漕ぎ着けるまでに、長い道のり
がありました。

 

耐火木造は技術、制度が過渡期である一方で、今後の可能性も
ある大変おもしろい分野だと思います。