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時空読本 / No.09

医院リニューアル

  • 2001/01/01
  • 時空読本
  • No.09

●増改築工事
立花内科産婦人科医院は、ご一家で開業されている産婦人科と内科の複合医院です。これまで、大病院にお勤めだった息子さんが合流されるのを契機に増改築を決心されました。既存の医院の増改築で問題なのは、工事中の休院です。妊娠初期から出産まで長期にわたる産婦人科では、工事期間中の一時的な休院が難しく、開院をしながらの工事となりました。
計画は、各階毎の工程計画から始まりました。必要最小限の医院機能である内科、産婦人科の仮診察室を5階の多目的室を改造してつくり、その後、解体工事にかかりました。増築部分は鉄骨造とし、既存建物とはエキスパンションジョイントにより結合します。既存部分は昭和49年竣工で構造計算が旧基準のため、既存部分の構造変更など大規模な変更は行っていません。ただ、平面計画で、既存の部屋の途中から増築改築工事をする部分もあり、行政協議には時間がかなりさかれる結果となりました。
工事業者の選定は、5社による見積り合わせにより行いました。建築主がご存じの大手及び地元ゼネコン、我々の推薦するゼネコンに見積りを依頼し、結果、既存建物を施工した大手ゼネコンに決定しました。建築価格的には、昨今の低価格競争を反映し納得していただける単価でした。


工事が開始されてからは、予想されたことでしたが、解体工事等の騒音・振動等は先生をはじめ職員の皆さんや患者さんに大きな忍耐を強いることとなりました。しかし、仮設通路を通っての通院や騒音振動の中での入院にも関わらず、平常時にもまして患者さんは多かったようです。
今回は、既存建物が6階建てで余裕があり、仮診療所工事、分娩室工事、病室工事を順に行い、ついで増築工事、最後に新診察室部分の工事を行うという工事計画により、医院を開業しながらの増改築工事が可能となりました。多くの障害はあり、先生や職員の皆様のご苦労は多いのですが、休院の弊害を回避しての増改築工事でした。先生のご家族が力を合わせ、また職員の皆様ががんばられている、地域に根ざした医院であることが仕事を通じて大変印象的でした。

改装後の受付

所在地 施設内容 構造・規模 事業主
尼崎市立花 有床診療所 鉄筋コンクリート造 地上6階
一部鉄骨造 地上4階建
増築159㎡ 改修966㎡
医院長 飯田 豊