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時空読本 / No.11

CM手法による建設工事

  • 2002/01/01
  • 時空読本
  • No.11
CM手法による建設工事
工事の透明性を求めて 株式会社 ゆう建築設計
CM事業部

昨年日本CM協会が発足し、ゆう建築設計も

関西支部設立に協力しました。

CM協会では、今後増えていくCMによる建設工事を睨み

CMの普及とCM会社の公的な認証制度を

確立していこうとしています。

 


 

CM(コンストラクションマネージメント)とは?
建設工事の形態は各専門部門(土工事、躯体工事、内装工事、設備工事等)を統べて、建築の竣工まで一括して責任を持ち遂行する、建設会社の一括請負契約方式が一般的です。この場合、施工会社は、工事途上の様々なリスクをかぶり、工事の完成を請け負うのですが、このリスク分のコストは建築主が負担することになります。また、工事そのものも、特に価格については建築主にとってブラックボックス化しているのが現状です。このような現状を踏まえ、発注している工事内容や価格がどのように決定され、遂行されていくかを理解できる透明性の高い建設方式が望まれるようになってきました。ここにおいて、工事内容とコストの透明性を担保する手法として、アメリカでスタートした、CM方式が注目されているのです。

 


 

分離発注による工事の透明性と低コストの達成
CM方式では、発注者にはブラックボックスであった工事費の内訳が、各専門業者への分離発注により明らかとなるため、不透明な部分を排除でき、価格のマネージメントも容易となります。結果的に工事費の低コスト化が図れます。さらに、CM担当者、設計者、専門業者が行うVE(ヴァリューエンジニアリング=機能を変えずにコストを下げる手法)による低コスト化のメリットが明確に出てきます。

 


 

CMの将来像
日本CM協会の会員には、大規模設計事務所を始め大手の建設会社が入会しています。また、電力会社や大企業の営繕部門の担当者もいます。事実、大手建設会社の中には、CM部門を創り、今までの建設工事に加えCM業務をスタートしているところもあります。CMは、このように大企業の行うビッグプロジェクトでのみ有効なのでしょうか。

 


 

多様なCMの活用例
前述したように、CMのメリットの中心は建設工事の内容と価格の透明性にあります。確かに、CMは大企業の営繕部門が長い間に培ってきた自社建築の知識や情報を新規の建設に活かすことのできる、優れた手法です。しかし、CMの活用法はそれだけではありません。

 


 

中小規模建築工事にも有効なCM
規模の大小にかかわらず建物を建てることは、建築主にとっては一大事業です。建築主が中小規模の建築工事の全容を理解し、工事期間を通して建設に参画できることは、工事費の低コスト化に加え、CMの大きなメリットです。

 


 

リニューアル工事でのCM
また、増改築などリニューアルの場では、建築主の様々な要望や計画の条件をクリアし、新しい価値を創造していくことが求められています。従って、建築主がCM担当者と専門業者とのディスカッションの輪の中で効果と成果を理解しながら工事内容を決定できるCMは、リニューアル工事に優れた機能を発揮する手法です。

 


 

ゆう建築設計ではCM手法による建設工事で成果をあげています。
工事の透明性と低コストの実現

 

美容室イマオカ

既存店鋪を解体し新築しました。建築主には、工事の進行状況に応じて打合せに参加いただき、CM担当者と専門業者ともども、工事を楽しんでいただくことができました。


●2001年4月竣工

●京都市山科区

 


 

梅山医院

住宅部分にお住まいになりながらの工事でしたが、既存建物の状態に即応しながら、建築主と専門業者とでつくりあげた医院です。オープンまで、CM担当者が綿密に業務を行いました。


●2001年9月竣工

●京都府長岡京市

 


 

Fマンション

現在準備中のCM事業です。改装工事は価格が不透明な場合がありますが、CMでは各工事別価格が明確になり、建築主が増減等の変更も含めて工事内容を納得して決定できます。


●2002年着工予定

●京都市左京区