ブログInformation

時空読本 / No.12

心身障害者福祉施設企画 新しい複合型障害者施設の創造

  • 2002/06/01
  • 時空読本
  • No.12
■Proposal

障害者福祉制度は平成15年度より、今までの措置から支援制度に変わります。各都道府県は障害者の自立と社会参加によるノーマライゼーション社会の樹立を目標に障害者福祉についての基本計画を策定しています。ゆう建築設計では、社会的な要求を踏まえ、高齢者福祉施設と心身障害者施設の複合型施設の企画を検討しています。



◎取り巻く環境

平成15年4月より障害者福祉は措置から支援制度に変わります。今まで、行政の措置として行われていた障害者福祉が障害者自身の自主的な申請により支援費が払われる制度となります。この制度整備の進行状況は、在宅系の整備に力点がおかれ、施設系については、まだまだこれからといったところです。この障害者福祉施設整備については地域差が大きく、近畿地方では、整備を積極的に推進している地域とそうではない地域が混在しているのが現状です。


◎企画の原点

市町村では、障害者の自立と社会参加の促進や日常生活支援に力を入れており、まずヘルパー派遣事業の強化に取り組むところが多いようです。施設の整備については社会復帰支援施設として通所、入所の授産施設が期待されていますが、現実には復帰後の受け入れ先の少なさが課題となっています。企画は医療施設を中心として、知的障害者支援施設と高齢者福祉施設の複合型施設計画としています。さらに、復帰後の雇用の創出提案を含む企画を行っています。


◎心身障害児施設

心身に障害を持つ障害児施設は都市部近郊での整備が求められています。そこには、入所施設建設と養護学校との緊密な連携が必要とされています。一方、社会問題化している不登校児を預かり、治療する施設として情緒障害児短期治療施設がクローズアップされています。これは、むしろ郊外立地で恵まれた自然の中の生活を通しての治療が有効であると言われています。


◎障害者福祉複合施設の創設

高齢者福祉サービス事業については、ゴールドプランにより施設等の整備目標が設けられ、急速にその整備が進められてきました。一方、障害者福祉については施設整備の枠組み設定はなく、その整備は今後に期待されています。施設整備の手順は地域との連携に配慮し、地元市町村の施設整備への意向に重点が置かれています。また、支援費制度の制定と呼応して、昨今は、民間医療機関等による複合型障害者福祉サービス施設の創設が増えています。


◎障害者福祉複合施設の課題

障害者福祉は身体障害者、知的障害者、障害児と対象者別に制度が分かれています。また、それぞれに協議会等団体があり、独立して活動を行っています。施設や在宅の障害者福祉事業を行おうとする場合、それぞれの法制度や協議会との協議を重複して行う必要があります。しかし、障害者やその家族にとっては、障害の種類や程度によって、施設を選ぶのではなく、適切な対処を提供してくれる施設が望ましいことはいうまでもありません。新しい複合型の高齢者・障害者福祉施設の企画が期待されています。