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時空読本 / No.12

精神病院 保護室比較

  • 2002/06/01
  • 時空読本
  • No.12
■Proposal
わたしたちは、現在精神病院の設計に取り組んでいます。

ゆう建築設計では、精神病院に関するデザインサーヴェイを行い、病院の方針に合わせた建築計画を提案しています。

現在精神病院を取り巻く環境は大きく変化しています。急性期 医療への体制整備や地域への広がりを視野に入れた社会復帰事 業など、病院の性格付けを明確にした棲み分けの時代に移りつつあります。ゆう建築設計では、このような背景の中で、病院ごとの基本理念と照らし合わせながら状況に即した計画を提案することを心がけています。

これらは、日本の精神病院の保護室で
実際に使われている便器の一例です

精神病院設計資料各種取り揃えています。

現在日本国内では、精神病院の建物に関するまとまった資料がありません。
ゆう建築設計では、各地の精神病院を見学させて頂き、独自に資料を収集しています。


●保護室の検討● 
4つの保護室のパターンは、ゆう建築設計が見学した保護室の例を元に再構成したものです。
PATTERN A
※1)左手の窓は部屋に籠城された時に外開きで進入できるようになっています。 ※2)出入口の取手は、ロープなどがかけられないよう彫り込みとなっています。※3)一般の人と同じ生活のリズムが刻めるように、テレビと時計が設置されています。
PATTERN B
※1)ベッドも患者の状態によっては危険との配慮から、布団以外のものは極力部屋に置かれていません。※2)クッション性の材料を壁・床と連続して塗り回してあります。 ※3)便器はもし部屋が汚れた時にはそのまま排水口としても使えるタイプです。
PATTERN C
※1)格子は圧迫感を与えないよう草色に塗装されています。※2) 突起物を必要最小限にするため、埋め込み式の自動手洗いになっています。 ※3)観察窓とトイレの位置関係が注意深く考慮されています。
PATTERN D
※1)格子観察廊下にも扉を設けることにより、保護室間で干渉が起こらないようにしています。※2)格子照明や監視設備を壁に埋め込むことで患者が直接触れられないようになっています。また、観察廊下側から設備のメンテナンスができる利点もあります。※3)便器両端の二枚の壁は両手両足を使ってもよじ登れない間隔に設定されています。