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時空読本 / No.15

有料老人ホームの今後

  • 2004/01/01
  • 時空読本
  • No.15
■Proposal

「第三類型」施設は成長傾向

介護保険制度が施行されて4月で4年になります。この間、要介護認定者の増加に伴い、施設入所への要望が高まりました。制度利用者の増加による財政圧迫が深刻化する中、今後は被保険者の拡大、障害者支援費制度との統合、小規模・多機能サービスの推進などが行われていくでしょう。特別養護老人ホームなど、入所施設の経営は介護報酬の改定などで年々厳しくなっています。今後注目されるのは、厚生労働省が「第三類型」として位置付けているものでしょう。在宅と入所の中間的な施設ですが、ゴールドプラン21の次のプラン(2005年4月から実施)では、整備目標数が決められる可能性もあります。
「第三類型」には、特定施設入所者生活介護を実施できる有料老人ホーム・ケアハウス、及び痴呆高齢者グループホームが上げられますが、これらは民間企業でも経営可能であり、今後益々、民間算入が進んでいくと考えられます。この中で最も活発化するのが有料老人ホームの展開でしょう。

専務取締役
衛藤照夫

一級建築士

■有料老人ホームを核とした複合施設の提案

病院、介護予防の思想より生まれたリハビリセンター、成人病予防を視野にいれた食事相談センター、有料老人ホーム、グループホームなどの複合施設が望まれます。

2015年の高齢者介護によると、有料老人ホームは公助・自助・共助・地域のバランスの観点から、特養などの介護施設に代わり、健康型・住宅型・介護型と幅広いADLの高齢者の生活を支援する施設として注目すべきもの、と捉えられています。
有料老人ホームの企画の焦点は、特定施設入所者生活介護施設と、健康型住宅型と呼ばれる自立した生活を営む施設のバランスに絞られます。健康型では、そこでの生活の自由度と安心感の醸成、終身入居の担保を創出しています。一方、終身介護型では介護の充足と高齢者の尊厳ある生活のバランスを課題に企画しています。
広がる高齢者のニーズは、単一の施設では応えることはできません。医療、介護、介護予防に生活への夢を実現する建築企画が求められています。