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時空読本 / No.15

病院の改修計画

  • 2004/01/01
  • 時空読本
  • No.15
■Proposal

医療法への適応・よりよい医療環境・勝ち残れる診療内容を目指して

ここ数年で医療業界を取り巻く環境は激変してきました。
今後も診療報酬の改定、第5次医療法改正、介護保険法の改正等、変革の波は続きます。
新たな基準や変革に対し、建物を建替えて対応できる病院は稀です。多くの病院が改修や小規模増築でハード面・ソフト面で知恵を絞り、新たな事業展開を試みています。

 

 

■西京都病院
隣接するマンションを病棟に改修。
前号でもご紹介した西京都病院は敷地の制約を越えて、隣接のマンションを病棟に改修しました。既存病院は建蔽率・容積率とも法基準限度値まで利用しており、病床数を減らさない限り、新しい事業展開に対応するための増改築はできない状況でした。隣接マンションを病棟にするという発想は、なんとか新たな活路を見出したい、という院長の強い意志から生み出されたものです。この改修工事には構造上の問題・行政との協議・既存病院との効率的な動線確保など、様々な難問がありましたが、このたび無事病棟への改修工事は終了し、特殊疾患療養病棟として生まれ変わりました。現在は既存病院をよりよい医療環境へ整備するための小規模改修工事を進めています。都心病院が抱える建物と敷地の問題を斬新な発想で解決した例と言えます。

浴室

病室

車椅子対応便所

渡り廊下

マンションから病棟に改修後の外観
バルコニーにサッシュを入れ、
病室に取り込む

 

■医療法人三幸会 第二北山病院

改修を待つ既存棟
第二北山病院は精神医療発祥の地・岩倉にあります。風致地区にも指定された静かな美しい景観と文化に囲まれ、豊かな療養環境の下地を十分に備えています。現在、敷地内に建築中の新棟は間もなく完成し、3病棟173床の精神療養病棟が始動します。新棟への患者移転が終了した後、続いて既存棟の改修工事に着手します。医療法の新基準を満たすとともに、鉄格子の撤去、便所・シャワー室・洗面の改修・新設など、アメニティ部分の充実を図り、よりよい療養環境を目指します。
精神療養病棟への転換とともに、急性期の病棟でもこれまでの40床室を6床室5室に改修するなど、全病室を6床以下にしましたが、平面計画に様々な知恵を絞り、全体計画での減床は3床に止める事ができました。今後は、ソフト面も含め患者様のニーズに応えていきます。

明るい食堂・デイルーム

ナースステーション

落ち着いた廊下

病室