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時空読本 / No.17

保育園の新しい展開

  • 2005/01/01
  • 時空読本
  • No.17
■Proposal
専務取締役
  衛藤 照夫
一級建築士
 

保育園の新しい展開

子供を一定時間預かることが中心の従来型保育も、働く女性の進出とともに保育時間が延長されてきました。
また、小学校の児童をあずかる保育の学童保育も社会のニーズにより不可欠なものになっています。

このような社会のニーズの変化に合わせ、民間の保育園整備に際して、行政からの要望も変化しています。
疾病後の子供を預かる病後時保育や先の学童保育は市町村などからの要望が多いものです。

また、地域に開かれた施設として未入園児と親が来所し、保育の実態に触れながら情報交換できる
「子育て支援センター」の整備が増えています。

これら、保育園の持つ様々な機能の充実は、建設に当たって資金計画と収支の検討が不可欠です。
資金計画は建設補助とのバランスが課題となり、室面積は補助条件を勘案し決められます。

 

事業別補助基準額と室面積(ただし一部のみ)

●地域子育て支援センター事業
  上限 1,090万円(面積80.3

●一時保育事業
  上限 750万円(面積55.8

建築計画

建築計画に当たっては、施設を経営運営する法人の理念が基盤となります。
ある私立の保育園は、園児の心身の発達を大切にして、教育を重要視した保育を目指しています。
幼保一元化の実現を視野に、広い園庭や多目的に使えるランチルームと乳幼児室を計画しています。
また、避難の容易さから、通例、高年齢児を2階、低年齢児を1階に配置する中で、当施設は、活動的な高年齢児を園庭につながる1階に配置しています。

多くの保育園は、通園時の下履きと園内の上履きの2足を履き替える2足制を採用しています。
この場合、園内の園児が園庭にでるときに下履きに履き替えるため、玄関は、外部と園庭の両方へのアクセスが求められ、外部から園庭へ通り抜ける通路に面して玄関を設けることが多くなります。
この場合、外部からの不審者の浸入と玄関の質の高いデザインに問題があります。

●最近は、通園児の下履きと園内の上下足による3足制も増えてきました。
この場合、玄関は外部と園舎の出入り 機能に特化した計画が可能となります。

2足制の問題点で、不審者の侵入については、事務室からの見通しやアプローチ経路の工夫が求められる他、TVカメラ設置やICタグ制が検討されます。
デザインについては、玄関部分を始め、子供が初めて出会う自宅以外の集団生活の場として相応しい機能と雰囲気を醸成することを心掛け、また、シンボライズされたデザインの検討を始めています。

ゆう建築設計は新築を始め、保育園の増改築や改修を行っています。