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時空読本 / No.20

宇治おうばく病院 グランドオープン

  • 2006/06/01
  • 時空読本
  • No.20
■Achievement
近藤 吉広
設計部チーフ
一級建築士

地域とつながる、より身近な精神科医療へ

宇治おうばく病院・グランドオープン

医療法人栄仁会宇治おうばく病院では、精神科医療の新時代を目指して第七期
整備計画を進めてきましたが、このたび全ての工事が終了し、グランドオープンを
迎えました。

地上8階建ての病棟・検査部門の1期棟、外来・リハビリテーション・厨房施設など
を備えた2期棟、病院の顔となるエントランスホール正面駐車場など、ハードが整い、
これからは益々医療の充実に力を注ぎます。


外観 : 正面に駐車場エントランスホールを整備し、開放感溢れる病院となりました。


中央受付
木の温もりとやさしい模様の床に囲まれ、
機能的なカウンターで受付します

ホール
木製のサッシを使用し温かな雰囲気になっています
  療養環境の充実

「プライバシー」と「安全性の確保」の両立は難しいのが現実です。

しかし、両者を充実させてこそ、療養環境の充実と言えるでしょう。

第七期整備計画では、4床室でもそれぞれのプライバシー空間を確保すること、光が降り注ぎ宇治市外を一望する
食堂を設置するなど、心休まる療養環境を目指しました。

保護室は安全性と居住性を考慮し、壁には木製のフローリング材を使用しています。

安全のためベッドを造り付けた部屋もあります。

保護室内の便所には、開閉制限機能付きの引き戸を設け、患者様の症状によっては、よりプライバシーを重視します。


4床室 : プライバシーを保つ落ち着いた病室

食堂 : 光が溢れ眺めのよい食堂に、食欲も増します

保護室
便所は壁で囲われ、
引戸もあります

保護室
木製のフローリング材を
壁に使用しています

保護室
同材でベッドを造り付けた
部屋もあります

外来環境の新しい展望

精神科と内科の外来を、ほどよい距離をおきながらも融合させ、新たな治療環境を開きました。

内科と精神科をつなぐ廊下はギャラリー空間となり、絵画や写真の作品展示が心を休めてくれます。

光の降り注ぐ玄関ホールは、治療に訪れた患者様にリラックスを与え、診察へと導きます。

ホールには木製のサッシを使用し、病院の待合とは思えない温かな雰囲気を作っています。

診察の待合も木調の内装とし、花柄のソファや宇治の自然を題材にした診察室案内板など、心なごむ工夫をしています。


精神科診察待合
柔らかな木調の雰囲気と花柄のソファはまるで、
居間でくつろぐようです

ギャラリー
内科と精神科の外来をつなぐギャラリー空間

治療充実のための環境整備

 

リハビリテーションや給食の充実は精神科医療には欠かせません。

広々としたリハビリ空間を整備し、多様なリハビリメニューを可能にしました。

屋上の一角に庭園、運動場を設け屋外リハビリも充実します。

治療を支える重要な役割を果たすのが毎日の食事です。

機能的な厨房の完成で、より豊富なメニューの提供を可能にし、スタッフの作業環境も充実しました。

売店や理容室、喫茶ルームも新しくなりました。

患者様の治療の一環として、また療養生活を充実させる一助として利用されています。


売店
治療の一環のお買い物も楽しくなります

リハビリ室
広い空間はメニューに応じて使い分けができます

地域に根ざした総合的な精神医療を

 

医療法人栄仁会では、精神科医療のみでなく、認知症医療、高齢者医療・内科医療と総合的な医療に取り組んでいます。

「地域・在宅で支える」医療を基本方針に掲げ、治療が必要な方は病院で、社会復帰や高齢化に対しては、診療所・デイケア・
デイサービス・福祉ホーム・精神障害者グループホーム・認知症高齢者グループホームなど、多様な施設が連携しています。

昨年2月からは、病院敷地内に復職トレーニング専門デイケア「バックアップセンター・きょうと」を開設しました。

地域と連携し・地域に根ざして、多様なニーズに迅速に対応していきます。


デイケア・ナイトケア
「みらい」

重度認知症デイケア
「ひだまり」

精神障害者福祉ホームB
「ふくしほうむぴあ」

復職トレーニング専門デイケア
「バックアップセンターきょうと」

認知症高齢者グループホーム
「おおわだの郷」

栄仁会メンタルケアセンター

おうばく駅前内科クリニック